略帽
りゃくぼう
名詞
標準
ordinary cap
文例 · 用例
」 鷹の羽根をさした略帽を無雑作につかんで、大佐は、もう起ち上りました。
— 岸田國士 『けむり(ラヂオ物語)』 青空文庫
こういう騒ぎのなかで、海軍組は貨物艙のそばの薄暗い片隅にひとかたまりになり、士官も水兵も、物憂そうにしてめったに口もきかず、顔を見られるのを厭うのか、略帽で顔を隠し、苛酷な運命のもとに化石してしまったというようなようすで、あおのけになって寝ていることが多かった。
— 久生十蘭 『ノア』 青空文庫
霧雨を含んでしっとり重い略帽を手にさげ、梁で頭打たぬよう身体をかがめて入って行った。
— 梅崎春生 『桜島』 青空文庫
男の略帽を拾い上げた。
— 梅崎春生 『桜島』 青空文庫
作例 · 標準
炎天下での作業中、兵士たちは重い鉄兜の代わりに布製の略帽を被って日差しを凌いだ。
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戦時中の古い写真には、カーキ色の軍服に略帽姿の若き日の祖父が写っていた。
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現在の警察官の制服でも、活動しやすいようにデザインされた活動帽はかつての略帽に近い役割を持つ。
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