負紐
おいひも
名詞
標準
文例 · 用例
唯、背負紐が、お待ち下さい――段々に、迷いは深くなるようですが――紫と水紅色の手綱染です。
— 泉鏡花 『菊あわせ』 青空文庫
)と云って、すっとゆき抜けた、この背負紐が、くっきりと手綱染――あなたに承る前に存じていたら――二階から、私は転げたでしょう。
— 泉鏡花 『菊あわせ』 青空文庫
籠が麻の背負紐で彼女の背中にくっついている。
— LE VIGNERON DANS SA VIGNE 『ぶどう畑のぶどう作り』 青空文庫
人が背なかに物を負う場合、力の半分は肩に持たせるのがふつうだが、九州の南に遠くはなれて島々と、中部では八丈島と、北は北海道の前からの住民とのあいだに、負紐を額にあてて背負うものがあって、これも女の運搬に多く行われている。
— 柳田国男 『母の手毬歌』 青空文庫
汚い負紐で、背なかには、二歳ばかりの嬰児を背負っていた。
— 円明の巻 『宮本武蔵』 青空文庫