凹ます
へこます
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to dent
文例 · 用例
」「何もそうまで凹ますには当るまい。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
先の義庵先生は、市に大隠を極めて浜町に住ったので、若い奴等などと言って紋床へ割込んで、夕方から集る職人仕事師|輩を凹ますのを面白がって、至極の鉄拐、殊の外稲荷が贔屓であったので、若先生の髪も紋床が承る。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
思うだけならいいんですが、その『トントン』の足裏に、畳を凹ますほどにいつも擦りつけていたその足裏に、胼胝がなかったりして、駄目になったんです。
— 大阪圭吉 『三狂人』 青空文庫
やがて、この弱々しい月光の下で、二つの小さな頭の影が、一つになって仕舞うと、彼は、葉子の頬についている、小さい愛嬌|黒子が、自分の頬をも、凹ますのを感じた。
— 蘭郁二郎 『夢鬼』 青空文庫
」と思いながら、脇を向いて、此度は、背を凹ますように捻じまげて何気なく、奥の六畳の方を振返ると、あの薄暗い壁際に、矢張りお前の箪笥がある。
— 近松秋江 『別れたる妻に送る手紙』 青空文庫
二疋とも千余年を経た妖獣であったが、晋の司空張華の博学多才であることを知って、それをへこますつもりで、少年書生に化けて、馬に乗って出て往こうとすると、華表神が呼び止めて、「君達はどこへ往くのか」 と聞いた。
— 田中貢太郎 『狐と狸』 青空文庫
我等の主人公がどんなに激昂して、彼等を悪党だの、泥坊だの、旅人を苦しめる追剥ぎだのと罵り、果ては最後の審判の怖ろしさまで引合いに出して脅してみても、いっかな、鍛冶屋たちをへこますことは出来なかった。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
だからあいつを一番へこます為には、彼奴が芸者をつれて、あすこへ這入り込む所を見届けて置いて面詰するんだね」「見届ける、つて、夜番でもするのかい」「うん、角屋の前に枡屋と云ふ宿屋があるだらう。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
作例 · 標準
不注意で買い物カートを車にぶつけてしまい、ドアの側面を大きく凹ましてしまった。
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ボクシングの試合で、挑戦者は見事なアッパーカットで王者のプライドを凹ました。
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キャンプ中にアルミ製のクッカーを岩に落とし、底を少し凹ましてしまったのがショックだ。
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