苦しみ悶える
くるしみもだえる
動詞
標準
文例 · 用例
第一期、少年から青年へ(青春のなやみ) 第二期、青年から壮年へ(中年のくるしみ) 第三期、壮年から老年へ(老のもだえ)老境そのものには苦悶はないであらう、老いると感じることそのことが苦しみ悶えるのであらう。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
悔恨に苦しみ悶えると、さもなければ、過度の悲しみにふけるさいに往々見られる悦びがだめになってしまうのだ。
— FRANKENSTEIN, OR THE MODERN PROMETHEUS 『フランケンシュタイン』 青空文庫
彼は無言のまま、一わたりあたりを見まわすと、その両眼に怨むような咎めるような苦しみ悶えるような色をうかべ、現に自分の喉もとを細っそりした指でぐいぐい絞めつけている妻の顔を、じいっと見つめた。
— LEDI MAKBET MCENSKOVO UEZDA 『ムツェンスク郡のマクベス夫人』 青空文庫
女の苦しみ悶える声が途の上に聞えた。
— 小川未明 『悪魔』 青空文庫
しかし今度は私は、簾も下ろさずに、横なぐりの雨に打たれながら木々が苦しみもだえるような身ぶりをしているのを、ときどき顔をもたげては、こわごわじっと見入っていた。
— 堀辰雄 『かげろうの日記』 青空文庫