独我論
どくがろん
名詞
標準
solipsism
文例 · 用例
そのうち、個人あって経験あるにあらず、経験あって個人あるのである、個人的区別より経験が根本的であるという考から独我論を脱することができ、また経験を能動的と考うることに由ってフィヒテ以後の超越哲学とも調和し得るかのように考え、遂にこの書の第二編を書いたのであるが、その不完全なることはいうまでもない。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
しかるに知覚するのは私の心であるとすれば、この観念論即ち存在を観念と見る立場は、ひとり我のみが存在し、他のものはすべて我の観念に過ぎぬという独我論に終らねばならぬ。
— 三木清 『哲学入門』 青空文庫
私を利己主義から離れしむるものは私の独我論を根底より動揺せしむる認識論でなければならなかった。
— 倉田百三 『愛と認識との出発』 青空文庫
個人的区別よりも経験が根本的であるといふ考から独我論を脱することが出来た。
— 倉田百三 『愛と認識との出発』 青空文庫
独我論を脱することができた※ この数文字が私の網膜に焦げつくほどに強く映った。
— 倉田百三 『愛と認識との出発』 青空文庫
なぜなら、もし単なる経験に止まるなら、即ち個人々々の経験であってそれ以上の価値を生まないことをその本来の面目とするものならば、夫は全く経験主義的な而も(当然そうなるが)独我論的な意味に於ける経験でしかあり得ない。
— 戸坂潤 『科学論』 青空文庫
模写がそのまま原型に同等だというような模写は、よほど驚くべきほど理想的な模写でなくてはならず、つまりそれだと原型と映像とは取りかえっこをしても構わない程だから、この実在論はそのまま例えばバークリのような独我論と取りかえっこをしても差し閊えがないということになる。
— 戸坂潤 『認識論とは何か』 青空文庫
第二はバークレーの独我論(Solipsismus)である。
— 戸坂潤 『辞典』 青空文庫
作例 · 標準
哲学の授業で、独我論は「自分以外の存在を疑う」という考え方だと教わった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
彼は極端な独我論に陥り、他人の意見を全く聞こうとしなかった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
もし独我論が真実なら、我々のコミュニケーションやつながりは一体何なのだろうか。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite