没趣味
ぼつしゅみ異読 ぼっしゅみ
名詞形容動詞
標準
tastelessness
文例 · 用例
けだし彼等にとってみれば、あの黴臭い古都の空気ほど、没趣味で散文的なものは宇宙にないのだ。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
なぜなら、世の中には、殆ど没趣味な人間でありながら、宗教や道徳の正義を感じているような義人があるから。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
ツルゲネエフやフロオベルのやうに柔かい肉附けをした作家から見たら、イブセンの作柄は如何にも没趣味な殺風景な、非芸術品に見えたであらう。
— 田山録弥 『文壇一夕話』 青空文庫
私は畜生だった…… が、こっそり一人で堕落するのは余り没趣味で、どうも夫では趣味性が満足せぬ。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
ヘーイと尻上りに大きな声で返事をして、跡をも閉めずにドタドタと座敷を駈出して行くのでは、余り没趣味だ。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
下女が没趣味だとすると、私の身分ではもう売女に触れて研究する外はないが、これも大店は金が掛り過るから、小店で満足しなければならん。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
縁語及び譬喩 蕪村が縁語その他文字上の遊戯を主としたる俳句をつくりしは怪しむべきようなれど、その句の巧妙にして斧鑿の痕を留めず、かつ和歌もしくは檀林、支麦のごとき没趣味の作をなさざるところ、またもってその技倆を窺うに足る。
— 正岡子規 『俳人蕪村』 青空文庫
「ゴオチェの美しい言葉をかりて云えば」「焔の如く燃える人々」が、「灰色がかった人」の没趣味で、俗悪で、生気ない金銭支配への屈伏に反逆したのであった。
— 宮本百合子 『バルザックに対する評価』 青空文庫
作例 · 標準
あのレストランのインテリアは、どうにも没趣味だ。
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彼の服装は、没趣味とは言わないまでも、少し時代遅れだ。
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没趣味な贈り物をもらって、正直どう反応していいか困った。
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