落筆
らくひつ
名詞動詞-サ変
標準
initial brush stroke in calligraphy
文例 · 用例
唯|聊か末段に至つて落筆|の憾みあらん乎。
— 芥川龍之介 『病牀雑記』 青空文庫
「古きミニエチュア」、やかましいので落筆する気にならず。
— 一九二三年(大正十二年) 『日記』 青空文庫
愚堂にすれば、自分へ賛を乞われた画の筆者が、誰であって、どんな精神で描いたかも、十分知った上での落筆であろう。
— 吉川英治 『随筆 宮本武蔵』 青空文庫
また発見があり、自己の構想と落筆に信念を加えることも出来るのだった。
— 吉川英治 『随筆 新平家』 青空文庫
印 象むぎのはたけのおそろしさ……むぎのはたけのおそろしさにほひはうれゆくゐんらくひつそりとかぜもなしきけ、ふるびたるまひるのといきをおもひなやみてびはしたたりせつがいされたるきんのたいやうあいはむぎほのひとつびとつにさみしきかげをとりかこめり。
— 山村暮鳥 『聖三稜玻璃』 青空文庫
印象むぎのはたけのおそろしさ……むぎのはたけのおそろしさにほひはうれゆくゐんらくひつそりとかぜもなしきけ、ふるびたるまひるのといきをおもひなやみてびはしたたりせつがいされたるきんのたいやうあいはむぎほのひとつびとつにさみしきかげをとりかこめり。
— 山村暮鳥 『聖三稜玻璃』 青空文庫
印象むぎのはたけのおそろしさ……むぎのはたけのおそろしさにほひはうすれゆくゐんらくひつそりとかぜもなしきけ、ふるびたるまひるのといきをおもひなやみてびはしたたりせつがいされたるきんのたいやうあいはむぎほのひとつびとつにさみしきかげをとりかこめり。
— 室生犀星 『我が愛する詩人の伝記』 青空文庫
作例 · 標準
書道家が深く静かに息を吐き、真っ白な半紙に力強く筆を落筆した。
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最初の一画、その勢いのある落筆の瞬間から、作品の全体像が見えてくるようだった。
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落筆の際の迷いのなさが、完成した文字の気迫となって見る者を圧倒する。
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