鏡の間
かがみのま
名詞
標準
room behind the curtain of a noh stage, where the actors prepare
文例 · 用例
能の進行中、すこし気に入らぬ事があると楽屋に端座している翁は眼を据えて、唇を一文字に閉じた怖い顔になりながらムクムクと立上って、鏡の間に来る。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
後退りしとうなる」 =光雲神社の鏡の間で囃子方へ=「馬鹿どもが。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
それからつぎには、ローゼンボルのお城でみるような鏡の間にでました。
— LYKKENS KALOSKER 『幸福のうわおいぐつ』 青空文庫
……ただ遊びじゃあ旅銭旅籠銭の余裕はなし、久ぶりで姉さんの顔は見たし、いい幸に来たんだから、どうせ見世ものなら一人でも多く珍らしがらせに、真新しい処で、鏡の間から顔を出して、緋目高で泳いでれば可いんです。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
己はあの鏡の間で御身と対坐した時、あの美しい囚人のゐる密室を、御身がために開かうと決心した。
— BALTHASAR ALDRAMIN. KURZE LEBENSGESCHICHTE AUS DEM ALTEN VENEDIG. 『復讐』 青空文庫
鏡の間の壁に嵌めた無数の鏡は、女の艶姿嬌態を千万倍にして映じ出だした。
— BALTHASAR ALDRAMIN. KURZE LEBENSGESCHICHTE AUS DEM ALTEN VENEDIG. 『復讐』 青空文庫
数町に渡った正方形の広場は、鏡の間のように光り輝き森閑として人一人通らなかった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
×鏡の間より出づるとき、今朝の心ぞやはらかき。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集』 青空文庫
作例 · 標準
能楽師は鏡の間で大鏡に向かい、面を掛けることで自らの精神を役へと移していく。
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揚幕の奥にある鏡の間には、出番を控えた演者たちの張り詰めた空気が漂っている。
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「鏡の間に入ると、不思議と雑念が消えていくのです」と、その老練なシテ方は静かに語った。
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鏡の間で装束を整え終えた演者が、笛の合図とともに静かに橋掛かりへと進み出た。
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標準
hall of mirrors (at Versailles)
作例 · 標準
ベルサイユ宮殿の「鏡の間」は、その圧倒的な豪華絢爛さで訪れる観光客を魅了し続けている。
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第一次世界大戦を終結させたベルサイユ条約の調印式は、この鏡の間で執り行われた。
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夕日が差し込む鏡の間では、窓から入る光が数多くの鏡に反射し、室内は黄金色の輝きに包まれる。
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かつて王族たちの祝宴や舞踏会が開かれた鏡の間は、フランス王政の栄華を象徴する場所である。
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