貝ボタン
かいボタン
名詞
標準
mother-of-pearl button
文例 · 用例
外套の貝ボタンのような雹が野も畑も一せいに叩きつけるさ中を我関せずえんと言うふうに酒宴と踊りが始まりました、娘達の元気な笑声に私はあきれてしまいました、一晩中踊り抜くというのです。
— 岡本かの子 『母と娘』 青空文庫
製絲の工場と貝ボタンの工場とで、貝ボタンはドイツに行くのだといふことだつた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
製絲の工場と、貝ボタンの工場であつた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
○おへそを デンデン ○ありがとう あなとうとーのみこと(勅語奉答の覚えた) ○エプロンに お月と兎ついて居 眼玉が碧い貝ボタン、その眼玉とるぞ とYいう、片手でお月さんをかくし、片手で兎の目玉かくし。
— 宮本百合子 『一九二七年春より』 青空文庫
と云って、小さい紅絹の布や貝ボタンをひねくりながら、若しかすると母が、夜中に気分でも悪くして、薬をさがしたのじゃあるまいかなどと思って見た。
— 宮本百合子 『盗難』 青空文庫
上から三つ目の貝ボタンの根にきりきりといたいたしく女の髪が巻きついて居た。
— 宮本百合子 『千世子』 青空文庫
それで栄一は、保険会社から帰つて暇がある度毎に、貧民窟から五六町離れた日暮通四丁目の青年等が協同して貝ボタンの作業場を作つて居ると云ふ、小さい小さい工場に行つて、キリスト教の話をした。
— 死線を越えて 『死線を越えて』 青空文庫
貝ボタンの製造に従事して居たが、栄一が行くとみな貝の粉を白粉を塗つたやうに顔につけて、たゞゲラ/\笑ふばかりで、キリスト教のことなど聞かうとはしないのであつた。
— 死線を越えて 『死線を越えて』 青空文庫