梨畑
なしばたけ
名詞
標準
文例 · 用例
桃畑梨畑の間をゆくと僅の田がある。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
註 多摩川のほとりには梨畑多し蓮の実唐画夏はよし、君が水のべ。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
三十四 明日は梨畑を見に行くんだと橋本から申し渡されたので、宜しいと受合った上、床についたようなものの実を云うと例のトロで揺られるのが内心|苦になった。
— 夏目漱石 『満韓ところどころ』 青空文庫
窓から首を出して、一面に濡れた河原の色を眺めながら、おれは梨畑をやめて休養しようかしらと云い出した。
— 夏目漱石 『満韓ところどころ』 青空文庫
約十分も立ったと思う頃、下女がまたやって来て、ただいま駅から電話がかかりまして、これから梨畑へおいでになるなら、駅からトロを仕立てますがと云う問い合せである。
— 夏目漱石 『満韓ところどころ』 青空文庫
ところがこの櫓は馬賊の来襲に備えるために、梨畑の主人が、わざわざ家の四隅に打ち建てたのだと聞いて、半分は驚いたが、半分はおかしかった。
— 夏目漱石 『満韓ところどころ』 青空文庫
それを食って、梨畑や、馬賊や、土の櫓や、赤い旗の話しなぞをして寝た。
— 夏目漱石 『満韓ところどころ』 青空文庫
2 岡山を西へ一里半ばかり離れた田舎に、かなり広い梨畑をもった農夫があった。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫