玉の肌
たまのはだ
表現名詞
標準
skin as beautiful as a gem
文例 · 用例
そうしてお酒を一本飲み、その次はビイル、それからまたお酒という具合いに、交る交る飲み、私はその豪放な飲みっぷりにおそれをなし、私だけは小さい盃でちびちび飲みながら、やがてそのひとの、「国を出る時や玉の肌、いまじゃ槍傷刀傷。
— 太宰治 『酒の追憶』 青空文庫
リエの目にみえぬ心の傷や身体の汚れさえ、できれば拭いさりたいといたわり大切にしてきたぼくが、どうして現実にリエの玉の肌を傷つける愚行を演じたものか。
— 田中英光 『さようなら』 青空文庫
美人の玉の肌に刺青をしたやうに、藍が滲み込んでゐる。
— 小野賢一郎 『やきもの讀本』 青空文庫
雪を欺くとか玉の肌とかいふのはこんなのを指すのであらうかと、まだ物心のつかぬ少年の私も、何となく一種眩しい思ひなしに窃み見ることも出来なかつた。
— 加能作次郎 『乳の匂ひ』 青空文庫
国を出るときゃ玉の肌……何でもない唄声ではあるけれど、もうもうとした石炭土の山を見ていると何だか子供心にも切ないものがあった。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
又、金龍が待合などで風呂へはいるとき、せめて三助でいゝや、玉の肌にふれるぐらいはしてみてえなア、と言ってみたり、実際にガラリ戸をあけて、いかゞ、お流し致しましょうか、と言ったりする。
— ――ゴロー三船とマゴコロの手記―― 『ジロリの女』 青空文庫
この雲仙にも、温泉でみがかれた玉の肌の女がおりますわよ――それに高い山の上ですもの霞をのんで生きているような美しい仙女ですよ。
— 小野佐世男 『エキゾチックな港街』 青空文庫
玉の肌、露の滴、夢は千里を駈けるらん。
— 岸田國士 『職業(教訓劇)』 青空文庫
作例 · 標準
毎日欠かさず全身をケアしている彼女は、まさに玉の肌の持ち主だ。
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温泉から上がったばかりの子供の背中は、つやつやとした玉の肌をしていた。
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浮世絵に描かれた美人は、白く透き通るような玉の肌が強調されている。
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