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戞然

戞然
名詞
1
標準
文例 · 用例
戞然と音して足代の上へ、大空からハタと落ちて来たものがある……手に取ると霰のやうに冷たかつたが、消えも解けもしないで、破れ法衣の袖に残つた。
泉鏡太郎 神鑿 青空文庫
貴女と一所に置いて下さい、お爺さんも頼んで下さい、最う一度手を取つて、」 戞然と、どき/\した小刀を投出す。
泉鏡太郎 神鑿 青空文庫
…… 月が晃々と窓を射たので、戞然と玉の函を開いたやうに、山々谷々の錦葉の錦は、照々と輝を帶びて颯と目の前に又卷絹を解擴げた。
泉鏡太郎 魔法罎 青空文庫
腕は職業初段に先というところ――したがって、石の音は真に戞然と高い!
生首の進物 右門捕物帖 青空文庫
其切先は危くも巡査の喉を掠めて、背後の岩に戞然と中ると、溌と立つ火花に敵は眼が眩んだらしい。
岡本綺堂 飛騨の怪談 青空文庫
さ、早く、貫一さん、後生です、さ、さ、さあ取つて下さい」 又激く捩合ふ郤含に、短刀は戞然と落ちて、貫一が前なる畳に突立つたり。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
するとその石の一つが竹藪にあたって戞然と鳴りました。
夏目漱石 行人 青空文庫
その矢はまさに誤たず大鵬の横腹に当ったが、こはそもいかに肉には通らず、戞然たる音を響かせて、二つに折れた矢は地に落ちて来た。
国枝史郎 大鵬のゆくえ 青空文庫