黄塵万丈
こうじんばんじょう
名詞
標準
rising cloud of (yellowish) dust
文例 · 用例
黄塵万丈の風に乗って、泣くようなその売り声が町の角々から漂ってくるとき、人は「哈爾賓らしさ」の核心に触れる。
— 踊る地平線 『踊る地平線』 青空文庫
読書も境に依つて其味が異なるのは主として気分が違ふからで、白昼多忙の際に読むのと、深夜人定まる後に読むのとに相違があり、黄塵万丈の間に読むのと、林泉幽邃の地に読むのとではおのづから異なる味がある。
— 市島春城 『読書八境』 青空文庫
そして黄塵万丈の炎天と、零下何十度の厳烈な冬があるのだ。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
ただし、その質砂よりも軽く、風来たればたちまち黄塵万丈を起こすことは相同じ。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
二階の南の空は正に黄塵万丈です、ガラス戸をあけるとすぐ目の中が妙になります。
— 一九四〇年(昭和十五年) 『獄中への手紙』 青空文庫
――利家は坂を駈け降りながらその黄塵万丈と硝煙を横に見て、「今ぞ。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫
御下馬を」 口取の右馬介にいわれて、気がつくと、身はいつか、喧々たる闘犬の声、見物人のどよめき、耳もと近い太鼓の音など――黄塵万丈の中に来ていた。
— あしかが帖 『私本太平記』 青空文庫
作例 · 標準
大軍が平原を駆け抜けると、黄塵万丈として辺り一面は何も見えないほどの土煙に包まれた。
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建設現場から舞い上がる黄塵万丈の凄まじさに、近隣の住民は窓を開けることもできなかった。
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その一帯は乾燥が激しく、一陣の風が吹くだけで黄塵万丈の光景が広がる過酷な環境だ。
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