股引
ももひき
名詞
標準
close fitting trousers
文例 · 用例
僕はズボン下に足袋裸足麦藁帽という出で立ち、民子は手指を佩いて股引も佩いてゆけと母が云うと、手指ばかり佩いて股引佩くのにぐずぐずしている。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
民子は僕のところへきて、股引佩かないでもよい様にお母さんにそう云ってくれと云う。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
押問答をしている内に、母はききつけて笑いながら、「民やは町場者だから、股引佩くのは極りが悪いかい。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
まっくろなびろうどのマントを着て、まっくろなびろうどの股引をはいて居ります。
— 宮沢賢治 『双子の星』 青空文庫
このまた万金丹の下廻と来た日には、ご存じの通り、千筋の単衣に小倉の帯、当節は時計を挟んでいます、脚絆、股引、これはもちろん、草鞋がけ、千草木綿の風呂敷包の角ばったのを首に結えて、桐油合羽を小さく畳んでこいつを真田紐で右の包につけるか、小弁慶の木綿の蝙蝠傘を一本、おきまりだね。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
一体は医者殿、手のつけようがなくって身の衰をいい立てに一日延ばしにしたのじゃが三日|経つと、兄を残して、克明な父親は股引の膝でずって、あとさがりに玄関から土間へ、草鞋を穿いてまた地に手をついて、次男坊の生命の扶かりまするように、ねえねえ、というて山へ帰った。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
」 看護員はひしひしとその身を擁せる浅黄の半被股引の、雨風に色|褪せたる、たとえば囚徒の幽霊のごとき、数個の物体を※わして、秀でたる眉を顰めつ。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
未だ暑いから股引は穿かず、跣足で木屑の中についた膝、股、胸のあたりは色が白い。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
作例 · 標準
「冬の寒い日は、ズボンの下に股引を履かないとやってられない。」
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「祖父は夏でも、白いクレープ生地の股引を愛用している。」
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「祭りの法被に合わせて、紺色の股引をきりっと履きこなす。」
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ウィキペディア
股引(ももひき、またびき、またひき)は日本の伝統的下衣であり、下着としても使われた。腰から踝まで、やや密着して覆う形のズボン型。腰の部分は紐で締めるようになっている。安土桃山時代にポルトガルから伝わったカルサオ(カルサンとも)と呼ばれる衣服が原形とされる。
出典: 股引 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0