点ずる
てんずる
動詞-ずる変動詞-他動詞
標準
to drop
文例 · 用例
(明治四十一年八月三十日『東京朝日新聞』)発電所は難破船 メキシコの南隣グァテマラの西海岸の一小市で近頃電灯を点ずるようになったが、その中央発電所は同市の海岸近くに坐洲したドイツの汽船である。
— 寺田寅彦 『「万年筆」欄より』 青空文庫
今電灯を点ずると、灼熱した炭素線から陰電気を帯びたいわゆる電子と称する微細なものが飛び出して金属筒に附着する。
— 寺田寅彦 『無線電信の近状』 青空文庫
しかるに今度仏国のカルメットという人の発表した所に拠ると、酒精で沈澱させたツベルクリンの一プロセント溶液を眼に点ずると、健康体ならば何の異状も起らぬが、少しでも結核のあるものならば、二十四時間内に充血して紅くなるという事である。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
その風車は直径三十五フィートでこれを五十フィートの櫓の上に据え付け、十六燭の電灯二百個を点ずる外に、なお五馬力のモートル三個を運転しているが、未だかつて停電などを起さぬという事である。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
そういうできそこねた灸穴へ火を点ずる時の感覚もちょっと別種のものであった。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
廊下に出ずるものあり、煙草に火を点ずるものあり、また二人三人は思い思いに椅子を集め太き声にて物語り笑い興ぜり。
— 国木田独歩 『おとずれ』 青空文庫
ゆでた海老の薄身を赤く周囲に点ずる。
— 岡本かの子 『食魔に贈る』 青空文庫
」 わけもなくそう云って、紳士は、ぱっと巻莨に火を点ずる。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
作例 · 標準
墨を点ずることで、書道に独特の深みが生まれる。
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香炉に香を点ずる、静かなひととき。
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筆先に絵の具を点ずるように、彼は繊細なタッチで絵を描いた。
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