蘊奥
うんのう異読 うんおう
名詞
標準
inner mysteries (of a field of study)
文例 · 用例
もし全般に通じようとすれば勢い浅薄に流れ、もし蘊奥を極めんとすれば勢い全般の事は分らずにしまわなければならぬような有様である。
— 寺田寅彦 『科学上における権威の価値と弊害』 青空文庫
然れども、之を以て直ちに老生の武術に於ける才能の貧困を云々するは早計にて、嘗つて誰か、ただ一日の修行にて武術の蘊奥を極め得たる。
— 太宰治 『花吹雪』 青空文庫
手にものもたで 十字架にすがる、とは汝の常に歌いし処にして、その蘊奥なる意義を知らんがため汝は今働くこと能わざるものとなれり。
— 内村鑑三 『基督信徒のなぐさめ』 青空文庫
徳川時代の歌人がわずかに客観的趣味を解しながら深くその蘊奥に入るあたわざりしは、第一に「新言語新材料を入るるべからず」という従来の規定を脱却するあたわざりしに因る。
— 正岡子規 『曙覧の歌』 青空文庫
感覚的事象に徹するところに、そこに写実の蘊奥がある(或る画家の所感を読みて)。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
西洋人は到底日本人ほど印度の霊妙、支那の技芸の蘊奥を研め得ぬから、結局東西の文化を悉く咀嚼し世界的完全なる発達を遂げる者は大和民族ならんか。
— 新渡戸稲造 『東西相触れて』 青空文庫
殊に学問は常識以外の智識にして、学問の蘊奥を極むれば、それだけ常識以外の常識を発達せしむ。
— 新渡戸稲造 『教育の最大目的』 青空文庫
或は懇願し、或は威嚇し、或は訓戒し、とにかく、話術の蘊奥をつくして説く。
— 豊島与志雄 『「沈黙」の話』 青空文庫
作例 · 標準
例句