目の子勘定
めのこかんじょう
表現名詞
標準
rough estimate
文例 · 用例
」 こんな好い加減の目の子勘定を並べてありふれの年賀状全廃説を称えていたが、本当はそういう国家社会の問題はどうでもよいので、実際はただせっかくの書きいれ時の冬の休みをこれがために奪われるのが彼の我儘に何より苦痛であったのである。
— 寺田寅彦 『年賀状』 青空文庫
こんな場末の町へまでも荒して歩くためには一体何千キロの毒薬、何万キロの爆弾が入るであろうか、そういう目の子勘定だけからでも自分にはその話は信ぜられなかった。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
これは極めて大ざっぱな目の子勘定ではあるが、それでもおおよその桁数としてはむしろ最悪の場合を示すものではないかと思われる。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
こんな目の子勘定をして紳士淑女の辛抱強いのに感心する一方では自分でこの仲間にはいろうという勇気を沮喪させていた。
— 寺田寅彦 『マーカス・ショーとレビュー式教育』 青空文庫
それからたとえばまた「直八子供旅」では比較的むだな饒舌が少ないようであるが、ひとり旅に出た子供のあとを追い駆ける男が、途中で子供の歩幅とおとなのそれとの比較をして、その目の子勘定の結果から自分の行き過ぎに気がついて引き返すという場面がある。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
それでこの親譲りの簡易測角器械さえあれば、距離のわかったものの大きさ、大きさのわかった物の距離のおおよその見当だけは目の子勘定ですぐにつけられる。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
これはきわめて大ざっぱな目の子勘定ではあるが、それでもおおよその桁数としてはむしろ最悪の場合を示すものではないかと思われる。
— 寺田寅彦 『からすうりの花と蛾』 青空文庫
して見れば、古人の目の子勘定を、今人の壺算用に換算することは、其こそ、杓子定規である。
— 異郷意識の起伏 『妣が国へ・常世へ』 青空文庫
作例 · 標準
正式な見積書が出る前に、これまでの経験を元に目の子勘定で概算を出してみた。
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資料が不十分なので正確な数字は出せないが、目の子勘定では予算内に収まりそうだ。
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現場でざっと目の子勘定をして、この木材で棚が三つ作れるかどうかを瞬時に判断した。
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