来儒
らいじゅ
名詞
標準
文例 · 用例
祖父以来儒者の家であった彼の家庭には、何か時代とそぐわぬ因習に囚われがちな気分もあると同時に、儒教が孤独的な道徳教の多いところから、保身的な独善主義に陥りやすく、そういうところから醸された雰囲気は、均平にはやりきれないものであった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
由来儒教の観相は実生活の常識であるから、それに本づいて出来る歌も亦結局其処に帰着するのである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
元来儒教の精神はかくの如き積弊を矯むる事に心を尽くしたのであるが、その精神もついに未だ実現されずにいる。
— ――我輩の日支親善論 『日支親善策如何』 青空文庫
元來儒教の仁と、墨家の兼愛と、キリスト教徒の所謂博愛とは、それぞれ大なり小なり性質を異にして居る。
— 桑原隲藏 『支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道』 青空文庫
政體に關する變動と云ふことはたゞ其の一端に過ぎないのでありまして、從來儒教などで執り來つた所の政治道徳的の思潮に對して、近來一部支那人の間に懷疑の念を抱いて參つたのであります。
— 狩野直喜 『支那人心の新傾向』 青空文庫