発途
はっと
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文例 · 用例
元亀二年五月、南部高信と戦ひこれを斬り、天正六年七月二十七日、波岡城主北畠顕村を伐ち其領を併せ、尋で近傍の諸邑を略し、十三年には凡そ津軽を一統し、十五年豊臣秀吉に謁せんとして発途せしも、秋田城介安倍実季、道を遮り果さずして還る。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
養竹明日吉野発途之由申来。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
国木田独歩の如きは実にその一人であって、独歩一派の自然主義運動は実にこの『あいびき』と『めぐりあい』とに発途しておる。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
少なくも今日の文芸美術の勃興は欧洲文化を尊重する当時の気分に発途した。
— ――新文学の曙光―― 『四十年前』 青空文庫
幸か不幸か知らぬが終に半生を文壇の寄客となって過ごしたのは当時の青春の憧憬に発途しておる。
— ――新文学の曙光―― 『四十年前』 青空文庫
予が発途後は何等の異状も無し。
— 関寛 『関牧塲創業記事』 青空文庫
座元、十二代目守田勘弥を父にもつたかれは、俳優として、まづかうした幸福な第一歩をふみだした……のだつたが、それにもかゝはらず、その後のかれの……とくに青少年時代のかれの、この発途にこたへるだけのかゞやかしさにめぐまれなかつたのはなぜか?
— 久保田万太郎 『七代目坂東三津五郎』 青空文庫
○同九月三日、間部詮勝|発途上京。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫