任所
にんしょ
名詞
標準
one's place of appointment
文例 · 用例
中でも長能の妻のかをるは、父親が任所に赴いた後に母だの伯父だのが相談して貰つたものなので、まだ見ぬ父親に對して一種のあくがれを持つてゐるので、一層なつかしさうに見えた。
— 田山花袋 『道綱の母』 青空文庫
後に聞けば六郎が熊谷に来しは、任所へゆきし一瀬が跡追いてゆかんに、旅費なければこれを獲ぬとてなりけり。
— 森鴎外 『みちの記』 青空文庫
任所にては一瀬を打つべき隙なかりしかば、随いて東京に出で、さて望を遂げぬ。
— 森鴎外 『みちの記』 青空文庫
その時に亜米利加の代理公使にポルトメンと云う人が居まして、毎度ワシントン政府に自分の任所の模様を報知して遣る、けれども余り必要でない事は大統領がその報告書を見ない、此方では又ソレを見て貰うのが公使の名誉としてある。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
そもそも、主膳がこのたびの使命というのは、前にしるしたように、全く無任所として、京都の鷹ヶ峰に住っておればいいということだけです。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
毅堂は妻子を名古屋の家に留めて置いたので、任所に赴くに莅んで縫※の労を取らしむるがためにしげ次を雇入れたのである。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
無任所与力と音響学 季節はずれの大雪で、桜の咲くのはおくれたが、いよいよその花の咲いたときには、例年よりは見事であった。
— 国枝史郎 『名人地獄』 青空文庫
「なにさ、あの仁は無任所与力でな、隠居はしてもお忙しい。
— 国枝史郎 『名人地獄』 青空文庫
作例 · 標準
彼は新しい任所で、早くもその手腕を発揮している。
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遠い任所への赴任は、家族にとって大きな決断だった。
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警察官は、任所である交番の地域住民と積極的に交流した。
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