道悪
みちわる
名詞
標準
文例 · 用例
道悪を七八丁|飯田町の河岸のほうへ歩いて暗い狭い路地をはいると突き当たりにブリキ葺の棟の低い家がある。
— 国木田独歩 『窮死』 青空文庫
泥濘にて道悪し、道玄坂はアンコを流したような鋪道だ。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
泥濘にて道悪し、道玄坂はアンコを流したような舗道だ。
— 林芙美子 『放浪記(初出)』 青空文庫
新聞を見るとあの長崎町二丁目七番地先に今掘りかえしていてたいへん道悪のところがあります。
— 海野十三 『蠅男』 青空文庫
その地先で昨夜、極東染料会社の移転でもって、アニリン染料の真青な液が一ぱい大樽に入っているのを積んだトラックがハンドルを道悪に取られ、呀っという間に太い電柱にぶつかって電柱は折れ、トラックは転覆し、附近はたちまち停電の真暗やみになった。
— 海野十三 『蠅男』 青空文庫
どうしても清元の出語りでね、役者がこちとらと違って、両方とも好う御座いまさア」と市助も跣足で夕立後の道悪を歩いて行った。
— 江見水蔭 『悪因縁の怨』 青空文庫
どの道悪い首尾にはならぬ。
— 川上眉山 『書記官』 青空文庫
東金の寓舎にあっては「只道悪帰勝美遊」〔只道フ悪帰ハ美遊ニ勝ルト〕といい泉村を過ぎては「山風不管帰愁切。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫