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気付く

きづく
動詞
1
標準
文例 · 用例
この情態が面白からぬことを気付く頃に現れる次の現象は、凡そ私に分る所を以てすれば、心理的に病弊を究明しはじめることであらう。
中原中也 生と歌 青空文庫
斯かる場合に稀薄にされた直観に気付くことなく、何とか直観濃厚の時節に於けるが如く活々としたいものだと思つて、新しい方法を講じようとして何かと議論すればする程、直観層は荒れるばかりである。
中原中也 近頃芸術の不振を論ず 青空文庫
また、大切なところで彼女は東洋の霊のような鼾をかいて寝てしまうのだが、私は彼女の肉体に金羊毛酒場の女としてふさわしくないところがあるのに気付くのであった。
吉行エイスケ 孟買挿話 青空文庫
あっしは清水港の次郎長って、けちな野郎で御座います」 湯をくむお静「昼間の男だ」と気付く
山中貞雄 森の石松 青空文庫
第一に吉田が気付くのは吉田がその町からこちらの田舎へ来てまだ何ヶ月にもならないのに、その間に受けとったその町の人の誰かの死んだという便りの多いことだった。
梶井基次郎 のんきな患者 青空文庫
」 夫人は遂々冗談を本当に仕上げて満足そうに帰りかけたが蓋をした灰殻壺の中の憐れっぽい子雀の籠った鳴声に気付くと流石に戻って、――可哀想なことをしたのね。
岡本かの子 巴里祭 青空文庫
しかも今夜の「新らしい工夫」に気付くと卒然と彼女の勇気が倍加した。
岡本かの子 売春婦リゼット 青空文庫
恐らく、この風情を気付くものは、他にあるまい。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
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