幻辞.com

場末

ばすえ
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #34245 · 青空 743
1
標準
outskirts (of a town)
文例 · 用例
奈良という侘しい古都に、薄暗い古道具屋の並んだ場末を考えるだけで寂しいのに、秋の薄暮の灯ともし頃、宵の燈火の黄色い光をイメージすると、一層情趣が侘しくなり、心の古い故郷に思慕する、或る種の切ないノスタルジアを感じさせる。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
秋風や酒肆に詩うたふ漁者樵者 街道筋の居酒屋などに見る、場末風景の侘しげな秋思である。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
珈琲店 醉月坂を登らんとして渇きに耐へず蹌踉として醉月の扉を開けば狼藉たる店の中より破れしレコードは鳴り響き場末の煤ぼけたる電氣の影に貧しき酒瓶の列を立てたり。
萩原朔太郎 氷島 青空文庫
珈琲店 醉月  醉月の如き珈琲店は、行くところの侘しき場末に實在すべし。
萩原朔太郎 氷島 青空文庫
併しながら「亡び行く生物」の中に、この菜の花が、次第に加わるのではなかろうか、それとも都落ちの仲間に入って、次第に我等の付近から、影を隠してしまうのではあるまいか、場末の旅籠屋などで、食膳の漬け菜の中から、菜の花の蕾が交って出ることがあるが、偶然だけに、どんなにか私を悦ばすことだろう。
小島烏水 菜の花 青空文庫
想ふに「場末の新開町」といふ言葉は今の東京市の殆んど全部に當嵌まる言葉である。
寺田寅彦 寫生紀行 青空文庫
こんな場末の町へまでも荒して歩くためには一体何千キロの毒薬、何万キロの爆弾が入るであろうか、そういう目の子勘定だけからでも自分にはその話は信ぜられなかった。
寺田寅彦 震災日記より 青空文庫
今日では場末の荒物屋芋屋でもこれを使っている。
寺田寅彦 ランプのいろいろ 青空文庫
作例 · 標準
その展示会は、一流ホテルの広い会場で行われたため、場所代が高額だった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite