闊大
闊大
名詞
標準
文例 · 用例
更に一遍ぐるつと見廻して見ると低くて小さなつまらぬ山と思つた此の彌彦の眺望の闊大なのには今更の如く驚かずには居られぬのである。
— 長塚節 『彌彦山』 青空文庫
それがここへ来ると、どうだ、気象とみに開けて気宇闊大なりだろう、規模が違うだろう。
— 年魚市の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
これをくらふ時、人おのづからにして気宇闊大、時に愛嬌こぼるるがごとし。
— 岸田國士 『生活のうるほひ』 青空文庫
その闊大なるは、他にいまだ見ざるところなり。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
その地域すこぶる闊大にして、旧教墓地、新教墓地、および異教墓地の区界を有す。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
其の闊大荘重の景象、自ら衆川の碌々に異れり。
— 石井研堂 『大利根の大物釣』 青空文庫
イワヂシャは通常蔭になって湿っている岩壁に着生しその葉(大なるものは長さ一尺に余り幅も五、六寸に達する)は皆下に垂れて重たげに見え、質厚く極めて柔軟で稍脆く、かつ往々闊大でノッペリとしているので、これを見る者は誰れでも直ちに萵苣(チサ)の葉を想起せずには措かない葉状を呈わしている。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
その葉最も闊大にして本邦内地産の竹類中最も大形の葉を有するものなり。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫