敷き写し
しきうつし
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
tracing
文例 · 用例
藤原の都は、国力の充実せぬのに、先進国から見くびられまいと努める表向きの繕ひや、文化の敷き写しに力を籠めてゐた時である。
— 折口信夫 『叙景詩の発生』 青空文庫
一番々々|番へられる相手方の詩句は、漢詩としては類型式なり、断篇風な物であつても、此先進文学の持つよい態度が、敷き写しに伝へられてゐた。
— 後期王朝文学史 『女房文学から隠者文学へ』 青空文庫
出雲は趣向だけを敷き写しにとつて「大内鑑」では、二とこまで、役に立てゝ居る。
— 折口信夫 『信太妻の話』 青空文庫
良藤の事は、今昔物語にも出て居るから「狐の双紙」は其敷き写しとも思はれるが、だまされ手を坊さんにしたのは、合点がゆかない。
— 折口信夫 『信太妻の話』 青空文庫
田畑之助は若君に、お家の危急を知らせる為に、女房をして、長子の手白を舞はせるが、名歌勝鬨第一段松枝・常夜の猿使ひの段の敷き写しである。
— 折口信夫 『愛護若』 青空文庫
気に入った絵があると、母は、雁皮紙をその上にのせ、丁寧にしきうつしをして、後から色だけを自分のこのみに従って塗っていた。
— 宮本百合子 『母』 青空文庫
不肖の息子が、顔立ちばかりは卓越していた父親そっくりであるという自然の冷厳なしきうつしとともに。
— 宮本百合子 『あとがき(『宮本百合子選集』第三巻)』 青空文庫
そして、系譜小説の作者たちは、それらの女性たちの過ぎ来しかたのあれこれを、その文学によって、ひたすら、しきうつし、なぞっているだけで、そこには一向社会的な視角に立ってのテーマの追究や展開が試みられていないことについても、言及された。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
作例 · 標準
美術の授業で、有名な絵画の敷き写しに挑戦した。
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彼は昔の設計図を丁寧に敷き写しして、新しい計画を立てた。
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子供たちはマンガのキャラクターの敷き写しをして楽しんでいる。
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