内弟子
うちでし
名詞
標準
private pupil
文例 · 用例
だから妾、発奮して美容術を習って二、三年後になって君と妾とだけの生活の道をつくっておきたいと思ったので、じつは丸の内の山根さんのところへ二年間内弟子にしてもらうことに決めたわ。
— 吉行エイスケ 『職業婦人気質』 青空文庫
内弟子の末輩とムキになって喧嘩したり、芸の上の議論でズブの素人と口角泡を飛ばす位の事は日常茶飯である。
— 夢野久作 『実さんの精神分析』 青空文庫
十年前、千歳が七八つの頃、慶四郎が父の内弟子に来てから、最初のうちは慶四郎は千歳の子守役、千歳が成長するにつれ縁日ゆきの護衛、口喧嘩の好敵手、時には兄妹のような気持にさえ、極めて無邪気な間柄であった。
— 岡本かの子 『呼ばれし乙女』 青空文庫
大な日和下駄の傾いだのを引摺って、――まだ内弟子の小僧ゆえ、身分ではござりませんから羽織も着ませず……唯今頃はな、つんつるてんの、裾のまき上った手織縞か何かで陰気な顔を、がっくりがっくりと、振り振り、(ぴい、ぷう。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
けれども俺は何となく気になるから、その後九段へ伺うたんびに内弟子の連中から鶴原家の様子を聞き集めて見ると……どうだ……。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
一方に気の早い内弟子はもう後釜をねらって暗闘を初めているらしい事なぞをおしゃべりの女中からきいた。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
内弟子の中で一番上手だという者の鼓の|音〆はほかの誰のよりもまん丸くて、キレイで、品がよかったがそれでも私は只美しいとしか感じなかった。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
第一調子が出ないし、間や呼吸なぞもなっていないといって内弟子からいつも叱られた。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
作例 · 標準
例句