鹿々
鹿々
名詞
標準
文例 · 用例
)しかも誤解による無意味の敵は、その煩わしさの故にも、馬鹿々々しく、避け得る限り避けたいのである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
そして馬鹿々々しいことだが真赤になった。
— 葉山嘉樹 『淫賣婦』 青空文庫
富士の山ほどお金をためて毎日五十銭ずつ使うつもりだとか、馬鹿々々しい、なんの意味もないような唄ばかりなので、全く閉口のほかは無い。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
結局、政治家も医者も教育者も、何もかも全部僕にはおぼつかなくて、きょうは教会に Krankenbett を求めて出かけ、縁起でもない奴隷の話なんか聞かされて、仰天してあなたのところへ飛び込んで、こんな馬鹿々々しい長話なんかして、僕は、まるでもう道化役者のようですね。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
私は自身古くさい人間のせゐか、武士は食はねど高楊枝などといふ、ちよつとやけくそにも似たあの馬鹿々々しい痩せ我慢の姿を滑稽に思ひながらも愛してゐるのである。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
ことさらに三つに切らなくてもいいといふN君の注意が、実に馬鹿々々しい結果になつてゐたのである。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
こんなもの、馬鹿々々しくつて食へるか。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
兄がへんな顔をしてゐるので、説明してあげようかな、とも思つたが、あまり馬鹿々々しい話なので、あらたまつて「高山帰り」の由来を説き起す勇気は私にも無かつた。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫