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諸課

しょか
名詞
1
標準
文例 · 用例
作者は当時口々に云われしかも深刻な日本の現実を理由として、当然未解決のまま息苦しくおかれていた思想の諸課題を、戦争の插話的情景見聞の断片と外面的に道具立的に組み合わせて扱おうと試みた。
宮本百合子 「結婚の生態」 青空文庫
日本のプロレタリア文学運動が兇暴な嵐に吹きちらされた一九三二年以来、当時、未熟なら未熟なりの誠実さで論じられていた諸課題が、討論されている最中であったその姿のままで、ちりぢりばらばらに今日文学のあちらこちらに存在している。
宮本百合子 作家の経験 青空文庫
去年から民主的な文学の翹望が語られ、人間性の再誕がよろこびをもっていわれはじめたとき、これらの文学の骨格には進転のための歯車とでもいうべき諸課題について、もっとこまかに、歴史的に話しだされるべきであったと思う。
宮本百合子 作家の経験 青空文庫
けれども、十数年前の作家、それらの諸課題に本気でかかわりあった作家たちは経験において若く、自分たちにとってさえもそれは新しい文学の自覚であった。
宮本百合子 作家の経験 青空文庫
こう見てくると、こんにち、わたしたち日本の人民が面している民主化の諸課題の狡猾複雑なファシズムへのすりかえは、おどろくばかりである。
――日本の文化のまもり―― 三年たった今日 青空文庫
四 このような一九四九年のはげしい渦に対して、民主主義文学運動は、それ自身を十分に展開しなかったし、現代文学の諸課題に向って展望的に作用することが非常に弱かった。
宮本百合子 五〇年代の文学とそこにある問題 青空文庫
どういう形を通して来ても政治とは、権力に関する諸課題なのだから。
――いかに生きるかの問題―― 人間性・政治・文学(1) 青空文庫
わたしらしい、はためかまわずの方法で「道標」をかきはじめ、かきすすみ、中断しないで書き終ることで、作品とともに、女主人公の成長とともに段々社会主義リアリズムという方法がふくんでいる現代の諸課題のいく部分かを会得できはじめたように感じている。
宮本百合子 「道標」を書き終えて 青空文庫