符売
ぷうばい
名詞動詞-サ変
標準
reselling train tickets on the black market
文例 · 用例
切符売場前の長い列の、私は最後の方だつた。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
後に待っている人のことなどはまるで考えないで、自分さえ切符を買ってしまえばそれでいいという紳士淑女達のことであるから、切符売子と色々押し問答をした上に、必ず大きな札を出しておつりを勘定させる、その上に押し合いへし合いお互いに運動を妨害するから、どうしても一人|宛平均三十秒はかかるであろう。
— 寺田寅彦 『マーカス・ショーとレビュー式教育』 青空文庫
日本劇場の前まで来て見ると、さすがに今日はいつもの日曜とちがって切符売場の前にはわずかに数人の人影が見えるだけであったので急に思い付いて入場した。
— 寺田寅彦 『マーカス・ショーとレビュー式教育』 青空文庫
妾が切符売場で切符を求めて、ふと妾のトランクを見た時そこには一個の方のトランクが失われていました。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
お前はこれから手をまわして、この近所で池鯉鮒様の御符売りの泊っているところを探してくれ。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
如才はあるめえが、御符売りが幾人いて、それがどんな奴だか、よく洗って来なけりゃあいけねえぜ」「ようがす、受け合いました」 ひょろ高い男のうしろ姿が山下の方へ遠くなるのを見送って、半七は神田の家に帰った。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
きのうもあれから万年町の方をすっかり猟ってみたが、どこにもそんな御符売りらしい奴は泊っていねえんです。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
「御符売りも山の手へ登ったんじゃあ、どうせ午すぎでなけりゃあ帰るめえ」 半七はその間に二、三軒用達をして来ようと思って、早々に源次の家を出た。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
戦後の混乱期、駅の周辺では符売が横行し、正規の値段よりも遥かに高値で切符が取引されていた。
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彼は符売で手に入れた切符を手に、不安な面持ちで夜汽車に乗り込んだ。
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符売の取り締まりが厳しくなり、闇市での切符の流通は徐々に姿を消していった。
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