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石塀

いしべい
名詞
1
標準
stone wall
文例 · 用例
小路の奥の、石塀の中の一ツの家では、すゞが、安物の手ミシンにむかって、ドレスを縫ったり、ほぐしたり、また縫ったりやっていた。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
子供たちが訳のわからぬ言葉をするどく島へ吐きつけて、そろって石塀の上から影を消してしまってからも、彼は額に片手をあてたり尻を掻きむしったりしながら、ひどく躊躇をしていたが、やがて、口角に意地わるげな笑いをさえ含めてのろのろと言いだした。
太宰治 猿ヶ島 青空文庫
「あの石塀の上に細長い木の札が立てられているだろう?
太宰治 猿ヶ島 青空文庫
今は西教寺も願行寺も修築せられ、願行寺の生垣は一変して堅固な石塀となった。
森鴎外 細木香以 青空文庫
本堂の東側の中程に、真直に石塀に向って通じている小径があって、その衝当に塀を背にし西に面して立っているのが、香以が一家の墓である。
森鴎外 細木香以 青空文庫
銃槍の忍返を打ちたる石塀を溢れて一本の梅の咲誇れるを、斜に軒ラムプの照せるがその門なり。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
全く、雄太郎君がこのアパートへ越して来てからもう殆んど半歳になるのだが、時たま裏通りに面した石塀の西の端にある勝手口で女中らしい若い女を見かけた以外には、まだ一度も秋森家の家族らしき者を見たこともなければ、またその古びた高い木の門の開かれたことをさえ見たことはなかった。
大阪圭吉 石塀幽霊 青空文庫
すると二人の立っているポストの地点から約三十間ほど隔った秋森家の表門のすぐ前を、なにか黒い大きな塊を飛び越えるようにして、白い浴衣を着た二人の男が、横に並んで、高い頑丈な石塀沿いに雄太郎君達の立っているのと反対の方向へ、互に体をすりつけんばかりにして転がるように馳け出していった。
大阪圭吉 石塀幽霊 青空文庫
作例 · 標準
その城の石塀は、築城当時の姿をそのまま留めている。
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長年の風雨に耐えた重厚な石塀が、寺院の静謐な雰囲気を一層引き立てている。
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庭の古い石塀にツタが絡まり、季節ごとに違った表情を見せる。
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「今回の地震で、町の景観を象徴するあの石塀も一部崩れてしまったんだ。」
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