楽事
らくじ
名詞
標準
pleasant circumstances
文例 · 用例
他が為に家庭趣味を説くは陋しい、人の各自に其の家庭趣味を談じて、大いに其の趣味を味うというは、人世の最大なる楽事であるまいか。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
目出た目出たが三つ重なった日だった故、長者大いに喜んで、舎利弗らに飯を供し、おわって舎利弗呪願していわく、今日良時好報を得、財利楽事一切集まる。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
同時に、その享楽団の団長は一人の私立高女の上級生で、その団長の指揮に依ってその団員は盛に享楽事業を拡張しているという噂が、どことなく耳寄りの人に耳寄って来た。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
今日にても本塾の旧生徒が社会の実地に乗出して、その身分職業の如何に拘らず物の数理に迂闊ならず、気品高尚にして能く独立の趣意を全うする者ありと聞けば、是れが老余の一大楽事です。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
ダカラ近来は芝居を見物したり、又は宅に芸人など呼ぶこともあるが、是れとて無上の快楽事とも思われず、マア/\児孫を集めて共に戯れ、色々な芸をさせたり嗜きな物を馳走したりして、一家内の長少睦しく互に打解けて談り笑うその談笑の声を一種の音楽として、老余の楽みにして居ます。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
動もすれば酒を飲んで婦人に戯れ、肉慾を以て無上の快楽事として居るように見える。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
古文古歌固より高尚にして妙味ある可しと雖も、之を弄ぶは唯是れ一種の行楽事にして、直に取て以て人生居家の実際に利用す可らず。
— 福沢諭吉 『新女大学』 青空文庫
左れば我党の士が旧幕府の時代、即ち彼の鉄砲洲の塾より新銭座の塾に又今の三田に移りし後に至るまでも、勉強辛苦は誠に辛苦なりしかども、首を回らして世上を窺い、文明の風光次第に明にして次第に佳境に入るを見るは、畢生の大快楽事にして譬えんに物なし。
— 福澤諭吉 『〔気品の泉源、智徳の模範〕』 青空文庫
作例 · 標準
旅行先で予期せぬ楽事が続き、心ゆくまで楽しんだ。
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友人とのおしゃべりは、私にとって最高の楽事だ。
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仕事の後のビールは、一日の疲れを癒す楽事だね。
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