要塞戦
ようさいせん
名詞
標準
文例 · 用例
ヴェルダンの要塞戦については、それからして、「犠牲の道」という悲壮な憤激の物語を書いた。
— 黒島伝治 『反戦文学論』 青空文庫
僕をヴェルダンの要塞戦に配属させたのも、その弁護士の秘密運動が効を奏した結果じゃないかと疑われる位なんです」 私は太い、長い、ふるえたタメ息を腹の底から吐き出した。
— 夢野久作 『戦場』 青空文庫
人類文化の開拓のために…よろしいか……」「……………………」「その戦いの勝敗の分岐点……全、独逸民の生死のわかれ目の運命は、今、汝等の真正面に吠え、唸り、燃え、渦巻いているヴェルダンの要塞戦にかかっているのだ。
— 夢野久作 『戦場』 青空文庫
神経瓦斯について講義をする」「あ、その神経瓦斯というものなら、既にドイツ軍がエベンエマエル要塞戦に使ったということを聞いています。
— ――金博士シリーズ・5―― 『毒瓦斯発明官』 青空文庫
如水は明軍を侮りがたい強敵と見たから、京城を拠点に要所に城を築いて迎へ撃つ要塞戦法を主張、全軍に信頼を得てゐる長老小早川隆景が之に最も同意して、軍議は一決の如く思はれたのに、突然小西行長が立つて、一挙大明進攻を主張し、単独前進を宣言して譲らないから、軍議は滅茶々々になつてしまつた。
— 坂口安吾 『二流の人』 青空文庫