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遷善

せんぜん
名詞
1
標準
文例 · 用例
偏に定役の多寡を以て賞罰の目安となせし風なれば、囚徒は何日まで入獄せしとて改化|遷善の道に赴かんこと思いもよらず、悪しき者は益※悪に陥りて、専心取締りの甘心を迎え、漸く狡獪陰険の風を助長するのみ。
福田英子 妾の半生涯 青空文庫
もしなおかかる者をして囚徒を取り締らしめんには、囚徒は常に軽蔑を以て取締りを迎え、表に謹慎を表して陰に舌を吐かんとす、これをしも、改化遷善を勧諭する良法となすべきやは。
福田英子 妾の半生涯 青空文庫
それらを除いた上でこの二種類の文学を見渡して見ると浪漫主義の文学にあってはその中に出てくる人物の行為心術が我々より偉大であるとか、公明であるとか、あるいは感激性に富んでいるとかの点において、読者が倫理的に向上遷善の刺戟を受けるのがその特色になっています。
夏目漱石 文芸と道徳 青空文庫
『刑罰の目的は改過遷善に在り』など云う死刑廃止論者などは、自分の妻なり子なりを強盗にでも殺されて見れば、私の憤慨がどんなに自然であり、正当であるかを了解するだろうと思います。
菊池寛 ある抗議書 青空文庫
如去惡遷善而爲修己之要。
桑原隲藏 創建清眞寺碑 青空文庫
その、人を改過遷善に導く功徳と、利用厚生にまで人を益する働きは、むしろ本家の高山に過ぎたるものがある―― 右のお婆さんという人は、右のような女傑である――ということの説明を、富作さんの口から聞いて、与八がなるほどと感心をさせられました。
恐山の巻 大菩薩峠 青空文庫