支部長
しぶちょう
名詞
標準
文例 · 用例
「うん、九時から支部長會議をやることになつてゐる、」と杉村は答へ、受けとつたものを靴下のなかにおしこみながら、ここ一週間逢はなかつた小泉の顏をすぐ眼の前にしげしげと見た。
— 島木健作 『一過程』 青空文庫
」 額の汗をぬぐひながら座につくや否やさういつたのは植田支部長の平賀甚兵だつた。
— 島木健作 『黎明』 青空文庫
」と聲に應じて川上支部長の多田源治が眞四角な肩をそびやかして傲然といひ放つた。
— 島木健作 『黎明』 青空文庫
米田村支部長の齋藤健太である。
— 島木健作 『黎明』 青空文庫
ことに親佐が仙台支部長として働き出したキリスト教婦人同盟の運動は、その当時|野火のような勢いで全国に広がり始めた赤十字社の勢力にもおさおさ劣らない程の盛況を呈した。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
其後も矢張その会堂に起臥して、天理教の教理、祭式作法、伝道の心得などを学んだが、根が臆病者で、これといふ役にも立たない代り、悪い事はカラ能ない性なのだから、家を潰させ、父を殺し、母を死なしめた、その支部長が、平常可愛がつて使つたものだ。
— 石川啄木 『赤痢』 青空文庫
兎角する間に今年の春になると、支部長は、同じ会堂で育て上げた、松太郎初め六人の青年を大和の本部に送つた。
— 石川啄木 『赤痢』 青空文庫
『抑々天理教といふものはな――』と、自分の教へられた支部長の声色を使つて、眼前の石塊を睨んだ。
— 石川啄木 『赤痢』 青空文庫