教論
きょうろん
名詞
標準
文例 · 用例
』 美術論から文学論から宗教論まで二人はかなり勝手にしゃべって、現今の文学者や画家の大家を手ひどく批評して十一時が打ったのに気が付かなかったのである。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
「異教論難に対し私はプログラムに許されてある通り宗教演説を以て答えようと思うのであります。
— 宮沢賢治 『ビジテリアン大祭』 青空文庫
渠は新たに第八章「獨存自我は神の如き手段にあらず」といふ項目に筆を執つたが、論敵は故綱島梁川(義雄はその生前に直接に攻撃したのだ)の淺薄な宗教論と大して違ひのない形式を應用してゐること。
— 憑き物 『泡鳴五部作』 青空文庫
この尼僧寺は、婦人の身で文学博士の肩書を持ち、自ら盤得沙婆と号する工藤みな子の建設に係わるものであって、あまねく高識な尼僧のみを集め、瑜伽大日経秘密一乗の法廓として、ひろく他宗に教論談義を挑みかけていた。
— 小栗虫太郎 『夢殿殺人事件』 青空文庫
祖父は鎖國思想の反キリスト教論者であつたが、そんな晩にはアメリカの息子が贈つて寄越したオイル・ラムプのシヤンデリアを燭して、最も簡單な意見を交換した。
— 牧野信一 『文學的自叙傳』 青空文庫
祖父は鎖国思想の反キリスト教論者であつたが、そんな晩にはアメリカの息子が贈つて寄越したオイル・ラムプのシヤンデリアを燭して、最も簡単な意見を交換した。
— 牧野信一 『文学的自叙伝』 青空文庫
ギリシアの古典的な倫理学がそうであったし、ストアの厳粛主義の如きも幸福のために節欲を説いたのであり、キリスト教においても、アウグスティヌスやパスカルなどは、人間はどこまでも幸福を求めるという事実を根本として彼等の宗教論や倫理学を出立したのである。
— 三木清 『人生論ノート』 青空文庫
ギリシアの古典的な倫理學がさうであつたし、ストアの嚴肅主義の如きも幸福のために節欲を説いたのであり、キリスト教においても、アウグスティヌスやパスカルなどは、人間はどこまでも幸福を求めるといふ事實を根本として彼等の宗教論や倫理學を出立したのである。
— 三木清 『人生論ノート』 青空文庫