紙表紙
かみびょうし
名詞
標準
paper cover
文例 · 用例
」 この紙表紙の筆について、お嬢さんが、貸本屋として、先生と知己のいわれを聞いたことはいうまでもなかろう。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
あの先輩の好みでかずかずの著者の名を集めた書籍の中には、古びた紙表紙の五巻ばかりの洋書も並べてあった。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
書架の上から淡黄色な紙表紙の書籍を取出して来て、自分の心をその方へ向けた。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
行人は時々|紙表紙をあけ、巻頭の抒情詩に目を通した。
— 芥川龍之介 『詩集』 青空文庫
」 藤沢はこう云いながら、手近の帳場机にある紙表紙の古本をとり上げたが、所々好い加減に頁を繰ると、すぐに俊助の方へ表紙を見せて、「これも花房さんが売ったんですね。
— 芥川龍之介 『路上』 青空文庫
是程の見識を持つてゐた人の本名が知れないのは殘念と思つて、最後の手段として原稿本の澁紙表紙に使用された反故紙を一々剥がしながら調べて見ると、幸ひにも其中から手紙の殘闕が二三發見せられ、其内容から本名が安藤昌益であると推定されたのである。
— 狩野亨吉 『安藤昌益』 青空文庫
略装の紙表紙がボール貼りに代ったものといっていい。
— 恩地孝四郎 『書籍の風俗』 青空文庫
うすい灰色のような紙表紙に、赤い字でブハーリン著史的唯物論と書かれた定価一円の厚い本が、伸子の身のまわりにも現れはじめた。
— 宮本百合子 『二つの庭』 青空文庫
作例 · 標準
この文庫本は、紙表紙がボロボロになるまで何度も読み返した僕の宝物だ。
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豪華なハードカバーもいいけれど、手になじむ紙表紙の軽やかさも捨てがたい魅力がある。
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「あ、コーヒーこぼしちゃった。せっかくの綺麗な紙表紙にシミができちゃったよ」
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自費出版するなら、コストを抑えるためにまずはシンプルな紙表紙で製本しようと考えている。
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