横抱き
よこだき
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
carrying (an infant, etc.) horizontally in one's arms
文例 · 用例
」「お前は知らないでもね、母様の方は知ってるかも知れないよ、」 と衝と手を袴越に白くかける、とぐいと引寄せて、横抱きに抱くと、獅子頭はばくりと仰向けに地を払って、草鞋は高く反った。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
」 多津吉は、手足を力なく垂れた振袖を、横抱きに胸に引緊めて、御手洗の前に、ぐたりとして、蒼くなって言った。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
やがてトントンと階下へ下りたが、泣き留まぬ譲を横抱きに、しばらくして品のいい、母親の形で座に返った。
— 泉鏡花 『女客』 青空文庫
久助君は鞄を横抱きにして、片手で自転車の荷掛けにつかまり馳け出した。
— 新美南吉 『耳』 青空文庫
」 と云うと、縋りついて、膝に乗るのを、横抱きに頸を抱いた。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
私あ反ったねえ、押入の中で、ぼうとして見えた時は、――それをね、しなしなと引出して、膝へ横抱きにする……とどうです。
— 泉鏡花 『菎蒻本』 青空文庫
が、冷いので、あなやと驚き、膝を突かけ、背を抱くと、答えがないので、慌てて、引起して、横抱きに膝へ抱いた。
— 泉鏡花 『縁結び』 青空文庫
和尚は夫人を横抱きにして洞房の方へ往こうとした。
— 田中貢太郎 『悪僧』 青空文庫