西辺
せいへん
名詞
標準
文例 · 用例
しきりに西辺を窺う匈奴の右賢王を天山に撃とうというのである。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
つとに祖父の風ありといわれた騎射の名手で、数年前から騎都尉として西辺の酒泉・張掖に在って射を教え兵を練っていたのである。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
往年関東の群盗が一時に戮に遇ったとき、その妻子等が逐われて西辺に遷り住んだ。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
さて、いよいよ西上の段取であるが、三河の西辺の諸豪族、特に尾張の信長を破らなければ、京に至る事は出来ない。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫
東洋には『淵鑑類函』四三六に、康定中侍禁李貴西辺の塞主たり、その妻賊のために※り去らる。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
その辺城に大小の辺門が設けられ、大学の屋上から真西にその大西辺門が望まれる。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
商埠地を過ぎて大西辺門から辺城に入ると、門内には支那の戒厳令が布かれて、銃に剣を附けた一隊の支那兵が将校に引率されて門内の左右を固めてゐる。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
仏蘭西辺でドウキングの去勢肉といえば最上等の御馳走としてあって直段も普通の肉より三倍高い。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫