ぽっちり
ぽっちり
副詞副詞-と
標準
very slightly
文例 · 用例
「井戸辺に出ていたのを、女中が屋後に干物に往ったぽっちりの間に盗られたのだとサ。
— 国木田独歩 『竹の木戸』 青空文庫
が火の気はぽっちり。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
どうぞおかまいなく、お引き取りを、と言うまでもなし……ついと尻を見せて、すたすたと廊下を行くのを、継児のような目つきで見ながら、抱き込むばかりに蓋を取ると、なるほど、二ぜんもり込みだけに汁がぽっちり、饂飩は白く乾いていた。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
ぽっちり三臠、五臠よりは附けないのに、葱と一所に打ち覆けて、鍋からもりこぼれるような湯気を、天井へ立てたは嬉しい。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
そこを――三光坂上の葭簀張を出た――この老人はうら枯を摘んだ籠をただ一人で手に提げつつ、曠野の路を辿るがごとく、烏瓜のぽっちりと赤いのを、蝙蝠傘に搦めて支いて、青い鳶を目的に、扇で日を避け、日和下駄を踏んで、大廻りに、まずその寂しい町へ入って来たのであった。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
茅町の弦光の借屋の膳の上には、芋がらの汁と、葡萄豆ぽっちり、牛鍋には糸菎蒻ばかりが、火だけは盛だから炎天の蚯蚓のようだ、焦げて残っている、と云った処で、真珠を食ったあとだから、気が驕って、そんなものには、構っておられん。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
「待て、待て、俺に考えがある」思いだして、「まあ、飲みな」「そうだ」 揉あげは銚子を引き寄せて空になっている己の盃へ酒を注いだが、酒はぽっちりしかなかった。
— 田中貢太郎 『春心』 青空文庫
「お聞きなされ、その若衆の話でござって――ト見ると、唇がキラキラと玉虫色、……それが、ぽっちり燃えるように紅くなったが、莞爾したげな。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
作例 · 標準
部屋の隅に、<b>ぽっちり</b>と埃がたまっていた。
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この寒い中、道端に花が<b>ぽっちり</b>と咲いているのを見つけた。
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冷蔵庫に牛乳が<b>ぽっちり</b>しか残っていなかったので、買い足しに行った。
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