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半陰影

はんいんえい
名詞
1
標準
penumbra
文例 · 用例
いつか「月蝕のときに、地球の半陰影が見えないのはなぜか」という問題が出た時、いろいろ考えたがよくわからず、結局何かだいぶ無理なこじつけを書いて出した。
寺田寅彦 田丸先生の追憶 青空文庫
さて、その講評の日に、順次に他の問題について説明された後に、この半陰影の問題に移った。
寺田寅彦 田丸先生の追憶 青空文庫
彼らにとって、日光の下にある景色が影によって斑にされるのは、ただ薄い影によってだけである――あたかも夏の雲の前を走って逃げてゆく半陰影のように、濃淡をわずかに深めにすることで表現される。
THE STONE BUDDHA 石仏 青空文庫
物語は、先づ、半陰影のうちに展開する。
堀辰雄 「馬車」 青空文庫
或る時は、そのやや真深かにかぶった黄いろい麦藁帽子の下から、その半陰影のなかにそれだけが顔の他の部分と一しょに溶け込もうとしないで、大きく見ひらかれた眼が、きらきらと輝いていた。
堀辰雄 美しい村 青空文庫
すると、誰しも太陽を見つめる時、むらさき色の半陰影が輪を描くように、彼女はすべて虹色にかがやいていました。
クラリモンド 世界怪談名作集 青空文庫
何故と云へば、わしは睫毛の間からも、彼女が虹色にきらめきながら、太陽を凝視てゐる時に見えるやうな、紫の半陰影に囲まれてゐるのを見たからであつた。
LA MORTE AMOUREUSE クラリモンド 青空文庫