嘘言
おそごと
名詞
標準
lie
文例 · 用例
夜、なお行きにくい」「嘘言え、横着をしてもっと上流の方を廻らんからだ」「大人、行ったことがない。
— 黒島伝治 『国境』 青空文庫
包まず云ふが、私自身はこれでかなりの嘘言家なのである。
— 梶井基次郎 『矛盾の樣な眞實』 青空文庫
この世の中はソンナ様な神秘めかした嘘言ばっかりでみちみちているんですよ。
— 夢野久作 『女坑主』 青空文庫
嘘言も不人情もお互い様よ。
— 夢野久作 『女坑主』 青空文庫
「イヤそれは嘘言だ、上村君にもし相手があったら北海道の土を踏ぬ先に変節していただろうと思う、女と言う奴が到底馬鈴薯主義を実行し得るもんじゃアない。
— 国木田独歩 『牛肉と馬鈴薯』 青空文庫
「いや、べつに……」「嘘言いなはれ。
— 織田作之助 『秋深き』 青空文庫
そして、そう言う腹の底で、轡川にのせられたのは残念ではあるが、轡川の言葉は嘘言であり明日子は矢張り彼の言う様な女ではないと思えることが些か嬉しかった。
— 織田作之助 『ひとりすまう』 青空文庫
ぼくはもはや明日子を彼の言う様な女でないと信じた以上、再び当然の成行として、彼を嘘言を弄した男であると思わねばならなかったのだが、彼のそんな顔を見ていると、どうしてもその様に思うことは出来なかった。
— 織田作之助 『ひとりすまう』 青空文庫
作例 · 標準
例句