曳網
ひきあみ
名詞
標準
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文例 · 用例
八番のあれと云う地曳網の網代になった処には、曇ってどんよりとした夜には陰火がとろとろと燃えた。
— 田中貢太郎 『鷲』 青空文庫
「さにしがせりよる、朝のうちに一網やろうか」 それは地曳網を曳こうと云っているところであった。
— 田中貢太郎 『海神に祈る』 青空文庫
豊雄は真女児に是非泊ってゆけと止められたが、家へ無断で泊っては叱られるから、明日の晩泊ってもかまわないようにして来ると云って帰って来たが、朝になって兄の太郎は、地曳網のかまえをするつもりで、外へ出ようと思って豊雄の閨房の前を通りながら見ると、豊雄の枕頭に置いた太刀が消え残の灯にきらきらと光っていた。
— 雷峯怪蹟 『蛇性の婬』 青空文庫
そこには店頭へ底曳網の雑魚を並べたり、あさりや蛤の剥身を並べている処があって、その附近のお媽さんが、番傘などをさしてちらほらしていた。
— 田中貢太郎 『春心』 青空文庫
一つ所に立つて、左手の長い半月形の濱で地曳網を引く漁師たちの律動的な運動、オーイオーイと遠くの方で渇を愬ふ呼び聲、ビール壜に詰めた水を運ぶ女房たち――そうした彼等の生活を、私共は半ば憧憬の心をもつて暫らくの間見てゐた。
— 嘉村礒多 『滑川畔にて』 青空文庫
その光景に生気をそえるように、二人の百姓女が、絵に描いたように着物をまくりあげ、くるりと裾を端折って、膝まで水につかりながら、二本の木の竿に結びつけた破れた曳網をひっぱって池の中を歩いていた。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
……その次が現在大阪で底曳大尽と謳われている荒巻珍蔵……発動機船底曳網の総元締だ。
— 夢野久作 『爆弾太平記』 青空文庫
……行ってみると漁場の争奪、漁師の喧嘩、発動機船|底曳網の横暴取締り、魚市場の揉め事、税金の陳情なぞ、あらん限りのイザコザを持ち掛けて来る上に、序だからというので子供の名附親から、嫁取り、婿取りの相談、養子の橋渡し、船の命名進水式、金比羅様、恵比須様の御勧請に到るまで、押すな押すなで殺到して来る。
— 夢野久作 『爆弾太平記』 青空文庫
作例 · 標準
漁船は広大な海で曳網を使い、大量の魚を捕獲した。
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曳網漁は効率的だが、環境への影響も懸念されている。
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早朝、湾には曳網の漁船が数隻出ていた。
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