最微
さいび
名詞
標準
文例 · 用例
この第四の者は最細最微にしてかつ最も急速度のもので、これが感覚の基になるものであり、これが害せられると生命はなくなると説き、またこの四つのものが混合してある一つの全体を成すと言っている。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
ウォルフィアというは顕花植物の最微なるものなるが、台湾で洋人が採りしと聞くのみ。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
されど当時予はこの句を以て俳句中の最微妙なる者と思へり。
— 正岡子規 『俳句の初歩』 青空文庫
みるみるうちに濃い緑の液体は、真砂子のような最微な純白な泡沫となって、しかも軽いところのない適度の重さを湛えて、芳醇な高い気品をこめた香気を私どものあたまに沁み込ませるのであった。
— 室生犀星 『性に眼覚める頃』 青空文庫
もし当時封建武士脳中の国家を以て、これを対照すれば、世界における最微の国家たる、モントニーグロの如きも、決してその小に誇るべからざるなり。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫