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救治

きゅうじ
名詞
1
標準
文例 · 用例
法制の上で傳染病豫防救治といふことに限られてゐる。
島木健作 續生活の探求 青空文庫
傳染病豫防救治の含むものを最大限にまで押し擴げて行けば、さまざまな仕事が可能であり、森口等はそれをやり出したのだが、それにしても組合の事業の範圍はもつと擴げたかつた。
島木健作 續生活の探求 青空文庫
此度の主君の大患は初より救治の見込が無い。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
故にかの記者は、翁の説く所の戰爭の起因及びその救治の方法の、あまりに單純に、あまりに正直に、さうしてあまりに無計畫なるを見ては、「單に如此きに過ぎずとせば、吾人豈失望せざるを得んや。
石川啄木 トルストイ翁論文 青空文庫
しかし他方その弱点がこの事件によって救治され、かの国の政治上ならびに軍事上の体制はかえって強化されたという推測も成り立ち得るのである。
三木清 政治の論理と人間の論理 青空文庫
この歌のために謀るに最上の救治策は「いざや子ら」の一句を省くに如かず。
正岡子規 墨汁一滴 青空文庫
……財産も係累もなく年老いた孤独な乞食に等しい貧しいドン・キホーテは、あらゆる邪悪を救治し、全世界の圧迫されたる未知の友を防護しようと企てる。
豊島与志雄 現代小説展望 青空文庫
国家を犯している小さな悪弊に対するあらゆる種類の救治策を発見していながら、ただの一つの罪悪でも根絶しようと本気でとりかかるという救治策だけは知らない山師どもが、モンセーニュールの接見会で、人の心を迷わす彼等の譫語を手当り次第の人間の耳に注ぎ込んでいた。
上巻 二都物語 青空文庫