柔婉
じゅうえん
形容動詞
標準
simple
文例 · 用例
一面に冴え返る月の色の方六尺のなかに、会釈もなく緑青を使って、柔婉なる茎を乱るるばかりに描いた。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
女は年のころ十七、八で翠袖紅裙の衣を着て、いかにも柔婉な姿で、西をさして徐かに過ぎ去った。
— 牡丹燈記 『世界怪談名作集』 青空文庫
柔婉な体格をもった彼女の足音は猫のように静かであった。
— 夏目漱石 『明暗』 青空文庫
柔婉に動く彼女の手先を見つめている彼の眼は、当時を回想するうっとりとした夢の消息のうちに、燦然たる警戒の閃めきを認めなければならなかった。
— 夏目漱石 『明暗』 青空文庫
この作に現われた偉大性と柔婉性との内には、唐の石仏やインドの銅像に見られないなにか微妙な特質が存しているように思われるが、それをはっきりと捉える方法はないものであろうか。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
これらの点から判断してこの弥陀画像は平安朝の柔婉な趣味が頭をもたげ始めた時代の最も古い時期の製作かとも思われる。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の柔婉な物腰は、周囲の人々を和ませた。
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柔婉な声で語りかける母親の姿があった。
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その絵画は、柔婉な色彩で描かれた花々が印象的だった。
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