時利
じり
名詞
標準
文例 · 用例
あなたたちが、一か月の俸給だけで四百円――彼はこれを聞くのに苦心したのだ――取って、戦時利益特別賞与が年四十五か月分ある。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
」 と、いかにも戦時利得者らしい声を出していた。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
で、氏郷は町野に対して、汝の諫言を破るでは無いが、何様も然様は成りかねる、仮令運|拙く時利あらずして吾が上はともなれかくもなれ、子とも見よ、親とも仰げと殿下の云われた木村父子を見継がぬならば、我が武道は此後全く廃る、と云切った。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
最も有道有力の人は、独立して懼れず、世を逃れて思い悩む事も無い心境であれば、また、時利あらず険難前に在っても、独立孤行するようなことも無く、「大いに悩むことが有っても朋は来る。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
主に企業向けに、専用回線による常時接続も提供されましたが、個人相手には、電話回線を介した一時利用が中心でした。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
是ニ於テ項王|乃チ悲歌|慷慨シ自ラ詩ヲ為リテ曰ク「力山ヲ抜キ気世ヲ蓋フ、時利アラズ騅|逝カズ、騅逝カズ奈何スベキ、虞ヤ虞ヤ若ヲ奈何ニセン」ト。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
其不便が段※|高じて極端に達した時利他主義が又復活する。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫
与次郎は之を時利あらずと号してゐる。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫