斯くて
かくて
副詞接続詞
標準
thus
文例 · 用例
斯くて、カマは幾度かその後とも掛けられる。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
斯くて、ユマニテと詩と、仮りに全然無関係なものだとしても、ユマニテに感じる人にでなければ詩は生れないし又、観賞も出来ぬわけだといふことは云へる。
— 中原中也 『我が詩観』 青空文庫
T 斯くて――S=大広間 殿様の御座へ、殿様がお座りになる。
— 山中貞雄 『武蔵旅日記』 青空文庫
喇叭も吹く、斯くて棧道にかゝつてから第一の停留所に着いた所の名は忘れたが此處で熱海から來る人車と入りちがへるのである。
— 国木田独歩 『湯ヶ原ゆき』 青空文庫
斯くて、慧鶴は生きる力を求めて、わずかに自分の中にある名望の慾に探り当てた。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
きかせばや信田の森のふる寺の小夜ふけがたの雪のひゞきを 斯くて三十四歳の時は、押しも押されもせぬ一廉の禅師になり、亡師のあとを継いで松蔭寺の住職となり、まだ破れ寺ではあるが、そこに蟠※してぽつぽつ集って来た雲水に向って教育をはじめた頃である。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
斯くて幸豐君は杢を擧げて、一國の老職となさむと思はれけるが、もとより亂世にあらざれば、取立ててこれぞといふ功は渠に無きものを、みだりに重く用ゐむは、偏頗あるやうにて後暗く、はた杢を信ずる者少ければ、其命令も行はれじ、好き機もがなあれかしと時機の到るを待給ひぬ。
— 泉鏡太郎 『十萬石』 青空文庫
伯爵は三番目の娘の露子に向って、「露子、和女は何うじゃ」 露子は此時初めて口を開き、「ハイ、妾何んだか恐い様に思いますけど、阿父様の仰しゃる事なら参りましょう」 斯くて相談は定まり、三人の娘は一人ずつ流星の落ちた森林を探検する事となった。
— 流星奇談 『黄金の腕環』 青空文庫
作例 · 標準
彼は長年の研究を続け、斯くて、ついに画期的な理論を打ち立てた。
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両者は互いに譲らず、斯くて交渉は決裂した。
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英雄は最後の力を振り絞り、魔王を打ち倒した。斯くて、世界に平和が訪れたのである。
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