益々もって
ますますもって
表現副詞
標準
increasingly
文例 · 用例
この期に及んでオツリの中からチップをとりわけて差出すことは益々もって嘲笑されるばかりであるから、もはやヤケクソの意気ごみでオツリを受け取ってしまうと、とたんに、思わず、「アリガトウ」 と呟いているではないか。
— 坂口安吾 『遺恨』 青空文庫
人影のないパンパン街でも四方を拝むぐらいだから、演説の方は益々もって紋切型。
— 坂口安吾 『選挙殺人事件』 青空文庫
だから坂口安吾という三文文士が女に惚れたり飲んだくれたり時には坊主になろうとしたり五年間思いつめて接吻したら慌ててしまって絶交状をしたためて失恋したり、近頃は又デカダンなどと益々もって何をやらかすか分りゃしない。
— ――小林秀雄論―― 『教祖の文学』 青空文庫
大人は罰せられるから、益々もって、やれやしない。
— その一〔判官巷を往く〕 『安吾人生案内』 青空文庫
益々もって父と花田は浅虫家によって謀殺されたに相違ない。
— その五 万引家族 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
昼はこの娘にたった一人の附添をつけて人家よりも畑の多い道をねり歩き、漫才に芝居に踊りに、むやみに娘を舞台に上げたが、これが、又、芸が未熟で、益々もって痛々しい。
— 坂口安吾 『日本文化私観』 青空文庫
「しかし、休業中の手当を日本人だけ出しといて、支那人に出さぬとなると、これやますますもって大罷業だね。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
出るな、と見込んだからでは決してあるまいが、そうなるとお雪派の策士は、ますますもって四万円即金を頑張る。
— 長谷川時雨 『モルガンお雪』 青空文庫
作例 · 標準
このプロジェクトは難航しており、益々もって厳しい状況だ。
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「益々もって、彼の意見には同意できないね。」と彼は顔をしかめた。
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物価上昇は続き、益々もって家計を圧迫している。
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