旗人
きじん
名詞
標準
文例 · 用例
あげよ我等の日章旗人みな愁眉をひらくの時わが戰勝を決定してよろしく萬歳を祝ふべし。
— 萩原朔太郎 『南京陷落の日に』 青空文庫
電灯公司の中村信さんは附近の古墳から近年出た古銭の数品、君林先生は清朝の乾隆帝の三十三年(西紀一七六八)に満洲の旗人福會と云ふ人に帝から与へた恩封の帛書一巻を携へて来て、何れも私達に恵まれた。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
殊に旗人の細君は黒い布か紙にて造りたる髷とも冠ともつかぬものを頂き、頬にまるまると紅をさしたるさま、古風なること言うべからず。
— 芥川龍之介 『北京日記抄』 青空文庫
僕は実際旗人の細君にちょっと満洲流のお時儀をし、「今日は」と言いたき誘惑を受けたり。
— 芥川龍之介 『北京日記抄』 青空文庫
この分にては僕も敬服の余り、旗人の細君にお時儀をしたとすれば、忽ち風俗壊乱罪に問われ、警察か何かへ送られしならん。
— 芥川龍之介 『北京日記抄』 青空文庫