針金雀児
はりえにしだ
名詞
標準
文例 · 用例
そこには、紫丁香花や黄いろい針金雀児の株を植えこんだ、イギリス風の花壇が二つ三つ散在し、五六本の白樺がそこここに小さい木立となって、細かい葉をつけた疎らな木梢をもたげている。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
荒蕪地の方は、ハリエニシダの花が満開中で、四月の太陽を受けて、黄金色に燦爛としていた。
— コナン・ドイル 『自転車嬢の危難』 青空文庫
荒野に蔽われた田園は、今ちょうど満開のハリエニシダの花が、方々に叢り咲いていて、ロンドンの暗褐色黄褐色、――石板灰色に、あきあきしている目には、とても素晴らしいものに見えた。
— コナン・ドイル 『自転車嬢の危難』 青空文庫
荒れ地ではハリエニシダが一面花盛りで、春の明るい日差しを浴びて燦爛と輝いている。
— THE ADVENTURE OF THE SOLITARY CYCLIST 『自転車乗りの影』 青空文庫
夜通しの雨のあとの輝かしい朝、荒野の広がる田舎では、鮮やかなハリエニシダの咲く茂みがあり、ロンドンのくすんだ黄や茶や灰といった色にうんざりした目には、いっそう美しく見えた。
— THE ADVENTURE OF THE SOLITARY CYCLIST 『自転車乗りの影』 青空文庫
さて厩舎から四分の一マイルほどばかり、ハリエニシダのやぶにストレーカの合羽が引っかかっていた。
— SILVER BLAZE 『シルヴァブレイズ』 青空文庫
へこみの縁にはハリエニシダのやぶがあり、そこへストレーカの合羽がかかっていたらしい。
— SILVER BLAZE 『シルヴァブレイズ』 青空文庫
転づるは French か、角ぐみそめし桜の二列の並木の間の人道を、枯草の辺りを青くして低きかなめ垣の長き径に添ひて、ハリエニシダの花黄なる彼方へとぞゆく。
— 北原白秋 『春の暗示』 青空文庫